森を語る
初代館長関誠二氏が、ふみの森に寄せる思いを語ります。
MCCはNDCとどこが違うのか
図書館における図書の分類についてもう少しお話ししたいと思います。そもそも人間はなぜものごとを分類するのでしょう。「なぜ」という日本語は、「何ゆえに」(理由・原因)と「何のために」(目的・意図)の両方を問う言葉かと思われますが、分類の理由としては、外界の個々の事物・現象がつねに何らかの共通性と差異をもって存在し、人間がその共通性と差異を知覚・識別できることが挙げられます。また、分類の目的としては、人間がものごとを処理するのに分類が便利で役に立つからといえるでしょう。いいかえれば、分類には客観的な事象に対して理にかなっていること(論理性・体系性)と現実的に役に立つこと(有用性・利便性)がともに必要なのです。
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茂木の独自分類 MCC(Motegi Categorization and Connection)
図書館界でよくいわれる「図書館の三要素」とは、施設(建物)、資料(蔵書)、職員(人)を指します。たしかにこの三つのどれが欠けても図書館は成り立ちません(将来、電子資料だけを蔵書とする完全電子図書館が出現すれば話は別ですが)。これらのうち図書館の中身を形づくり、その図書館の個性を印象づけるものは、資料であるといえます。図書館の施設を人の「身体」全体に例えるならば、資料は図書館の「顔」に当たるもので、しかもそれは時間とともに変化(増加・更新)していくという意味で「表情」ももっています(そうなると職員はさしずめ「頭脳」であり「手足」ということになります。勉強と鍛錬が必要ですね)。
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そろそろ図書の分類についてお話ししましょう
図書館や書店など、大量の本を書架に並べて、訪れる人に見てもらう施設は、必ず何らかの基準を設けて並べ方に意味をもたせています。その並べ方は普通、類似した本、関連のある本が同じ場所にまとまるように、全体を区分していきますので、これを本(図書)の「分類」といい、その基準を「分類法」と呼んでいます。「ふみの森もてぎ図書館」ももちろん自館の図書を分類して書架に並べています。
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