栃木県指定有形文化財(絵画)昭和54年4月24日指定
所有者 ■茂木町
作 者 ●島﨑雲圃(1730~1805) 仕 様 ●縦98㎝、横145㎝、幅仕立 年 代 ●寛政元年(1789)「寛政己酉季秋」の銘あり |
早瀬をさかのぼる鮎の群を描いたもので、波間を遡上する姿態を的確に軽快に生気を示して表現され、画趣清淡、涼風を覚える感がある。雲圃60才の時の作で、没骨の画法で描かれている。没骨法とは、輪郭線を用いず水墨や彩色で物を形づくる方法で雲圃は没骨の画法を人物画に応用した業績で知られる。雲圃は、近江日野の商人島﨑利兵衛家の3代目で、絵を近江日野の高田敬輔に学んだ。