ふみの森もてぎ落成式

 平成28年7月15日、「ふみの森もてぎ落成式」が行われました。元禄16年(1703年)創業の酒造蔵元ほか、隣接する1900坪の土地に、町有林材をふんだんに活用した「まちなか文化交流館〈ふみの森もてぎ〉」の落成です。棟札によると弘化3年(1848年)という仕込み蔵の梁や柱を活用した“ギャラリーふくろう”に設けられた式典会場には、来賓および招待者、関係者など総勢120名が顔を揃え、玄関前で行われたテープカットまで、茂木町の新しい文化拠点のスタートをお祝いしました。

【古口達也町長による式辞】

宝探しinふみの森

 7月17日、ふみの森もてぎグランドオープンの翌日、図書館には朝からたくさんの子供たちの元気な姿でいっぱい。「宝探しinふみの森」と題されたイベントが開催されました。主催したのは「なでしこの会」で、ふみの森もてぎを支えるサポーター組織の「ふみの森の仲間たち“こだま”の会」に登録しているボランティア団体です。

 記録的な速さで梅雨が明けた今年の夏。暑かった日々も、立秋を過ぎ、気が付けば空は高くなり朝夕涼しい風が吹いてきました。新型コロナウィルスの感染拡大は終息の兆しは見えませんが、感染対策を行いながらこの夏も開館してきました。この2か月を振り返ります。

 ギャラリーふくろうでは、7月には開館6周年事業として「見目陽一木口木版画展~おおらかな生命賛歌」を開催。見目陽一氏は町出身の版画家です。2016年この施設が開館した際のこけら落としの展示で版画展を開催しました。なによりも、4年前の大けがから復帰しての今回の展示。久しぶりの故郷での展示会には、同級生や昔からのファンだという方などたくさんの来場がありました。新作の版画「信仰の深山」や「しもつけの野仏巡礼」シリーズの屏風、版木なども展示され、その細かさに驚きの声が聴かれました。

 8月に入り、益子町在住の若手アーティスト飯山太陽さんの「飯山太陽展 2022茂木」を開催。2000年生まれの飯山さん。SNSを使ったPRなどもあり、今までの展示にはみられなかった若い方が多く訪れていました。独学で学んだという絵画は、独創的で緻密な絵でした。マネキンの胴体を用いた立体作品や梁からぶらさげた作品などもあり、ギャラリーを生かした展示だったのも特徴的でした。

 町民ギャラリーこもれびでは、7月には、版画愛好家の皆さんの版画展やディンプルアートの作品展が行われ、こちらもたくさんの方でにぎわいました。そして8月には、恒例の「茂木町昆虫展」。鮎田地区の山で長年昆虫の生態調査を行っている宇都宮市の₍株₎帝装化成による展示です。葉っぱや木の枝など森の素材を使って、昆虫を描くというワークショップも行い、親子連れなど約30人が参加。思い思いに昆虫を描いていました。作品の写真は図書館内に展示してあります。

 歴史資料展示室では、「幻の長倉線~地域発展にかける夢」と題して、真岡線の茂木までの誘致運動や太平洋戦争で途中で断念した長倉線のことなど、古い文書を中心に展示しています。毎週土曜日には展示解説を行い、町内外の方が熱心に耳を傾けています。長倉線は観光のほうでも力を入れており、長倉線ツアーを後押しする展示となっています。こちらは、9月25日まで開催していますよ。

 もちろん図書館も連日たくさんの方に利用いただいています。親子連れが「ゆずもんち」で一緒に本を探したり、スツールではゆっくり本を読んでいる人の姿も。お話し会も盛況です。高校生などは、開館から閉館時間まで勉強。そんな姿に森人は「頑張れよー」と心の中でエールを。

 「ふみの森もてぎ」が開館して6年。多くの人に利用され、愛される施設になってきていると感じたこの夏です。    (森の長老)

2022年 (令和4年)
9月26日(月)
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