長い年月をかけて対象となる社会に深く入り込み、そこで暮らす人びとの人生や生活を描くフィールドワーカーたちは、自分たちの人生もまた調査に費やしている。生活史調査で知られる著者が、6人のフィールドワーカーたちと「調査する人生」を語り合う。

内容:相手の一〇年を聞くために、自分の一〇年を投じる 打越正行述 岸政彦述. 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること 齋藤直子述 岸政彦述. 簡単に理解できない、矛盾した語りを掘り下げたい 丸山里美述 岸政彦述. 生きていくことを正面に据えると、なかなか威勢よく言えない 石岡丈昇述 岸政彦述. 調査する人生と支援する人生 上間陽子述 岸政彦述. 人生を書くことはできるのか 朴沙羅述 岸政彦述