記録的な速さで梅雨が明けた今年の夏。暑かった日々も、立秋を過ぎ、気が付けば空は高くなり朝夕涼しい風が吹いてきました。新型コロナウィルスの感染拡大は終息の兆しは見えませんが、感染対策を行いながらこの夏も開館してきました。この2か月を振り返ります。
ギャラリーふくろうでは、7月には開館6周年事業として「見目陽一木口木版画展~おおらかな生命賛歌」を開催。見目陽一氏は町出身の版画家です。2016年この施設が開館した際のこけら落としの展示で版画展を開催しました。なによりも、4年前の大けがから復帰しての今回の展示。久しぶりの故郷での展示会には、同級生や昔からのファンだという方などたくさんの来場がありました。新作の版画「信仰の深山」や「しもつけの野仏巡礼」シリーズの屏風、版木なども展示され、その細かさに驚きの声が聴かれました。
8月に入り、益子町在住の若手アーティスト飯山太陽さんの「飯山太陽展 2022茂木」を開催。2000年生まれの飯山さん。SNSを使ったPRなどもあり、今までの展示にはみられなかった若い方が多く訪れていました。独学で学んだという絵画は、独創的で緻密な絵でした。マネキンの胴体を用いた立体作品や梁からぶらさげた作品などもあり、ギャラリーを生かした展示だったのも特徴的でした。
町民ギャラリーこもれびでは、7月には、版画愛好家の皆さんの版画展やディンプルアートの作品展が行われ、こちらもたくさんの方でにぎわいました。そして8月には、恒例の「茂木町昆虫展」。鮎田地区の山で長年昆虫の生態調査を行っている宇都宮市の₍株₎帝装化成による展示です。葉っぱや木の枝など森の素材を使って、昆虫を描くというワークショップも行い、親子連れなど約30人が参加。思い思いに昆虫を描いていました。作品の写真は図書館内に展示してあります。
歴史資料展示室では、「幻の長倉線~地域発展にかける夢」と題して、真岡線の茂木までの誘致運動や太平洋戦争で途中で断念した長倉線のことなど、古い文書を中心に展示しています。毎週土曜日には展示解説を行い、町内外の方が熱心に耳を傾けています。長倉線は観光のほうでも力を入れており、長倉線ツアーを後押しする展示となっています。こちらは、9月25日まで開催していますよ。
もちろん図書館も連日たくさんの方に利用いただいています。親子連れが「ゆずもんち」で一緒に本を探したり、スツールではゆっくり本を読んでいる人の姿も。お話し会も盛況です。高校生などは、開館から閉館時間まで勉強。そんな姿に森人は「頑張れよー」と心の中でエールを。
「ふみの森もてぎ」が開館して6年。多くの人に利用され、愛される施設になってきていると感じたこの夏です。 (森の長老)
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記録的な早さで梅雨が明け、毎日暑い日が続いていますね。先日は開館と同時に来られた利用者さん。「暑くて何もできないから、図書館で本を読もうと思って」と閲覧席の手続きをなさいました。その方は、涼しい館内でゆっくりと読書をされたようです。ご自宅で過ごすのもいいですが、たまには図書館で過ごしてみてはいかがですか。現在ふみの森では、閲覧席を開放しています。カウンターで受付が必要になりますが、時間の制限はありません。読書以外にも、ギャラリーでは木口木版画展、植物画展が開催され、歴史資料展示室では「幻の長倉線ー地域発展にかける夢」と題して未成線の展示を行っています。読書に疲れたら、カフェでひと休みもいですね。各家庭でクーラーをつけるより、図書館のような公共施設で過ごせば温暖化防止にも・・・。今年の夏は、図書館でクールシェアしませんか。(森の長老)
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ふみの森もてぎ図書館は、開館からもうすぐ6年が過ぎます。まだまだ整備半ばです。地域資料の整備もその一つ。ふみの森もてぎ図書館ができる前は「まちかど図書館」という名の小さな公民館図書室がありました。が、地域資料は少なめです。町の歴史を後世に残していくのも図書館の役目。今回、約20年前「茂木町史」を作成した時に集めた資料を少しずつ製本をして蔵書にしました。「茂る力」は茂木小学校の児童の文集。1960年出版の号から約40冊を数冊ずつ製本しました。よく知っている人の作文や自分の作文なども見つけ、急に過去がよみがえりました。「あゆみ」は茂木中学校の生徒会誌、「雄龍」は茂木高校社会部の研究紀要。「あらかし」は茂木町短歌会の年刊歌集です。製本をすると見違えるようになり、貴重な蔵書になりました。(森の長老)
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