ふみの森のトイレにボランティアさんが飾ってくださるお花が今週は彼岸花でした。土手の彼岸花も蕾が膨らんできましたね。茂木では今、稲刈りの真っ最中。コンバインの音があちこちから聞こえます。そば畑には白いそばの花。金木犀の優しい香りもしています。ふみの森から見える城山の彼岸花は5分咲きとか。そういえば、昨日から始まった「駅からハイキング」。当館内の「カフェ ラ・パンセ」においても飲物割引券が使用できるそうです。ふみの森では、もてぎの秋の作品展「無言の調和」が20日まで開催中です。感染対策をとりながら、芸術の秋、スポーツの秋、茂木の秋を楽しんではいかがですか。    (森の番長)

 全国的にコロナウィルス感染症拡大が止まりません。栃木県においても、7月中旬から感染者数がどんどん増え、8月20日には緊急事態宣言が発令されました。 

 県立図書館はじめ、美術館や博物館が臨時休館になり、それに伴い他の市町の図書館も休館していきました。さて、我がふみの森はどうしようと職員同士で話し合いました。というのも、令和2年の年明け、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、他の図書館が休館になる中、最後まで開館していた当館に他町や他県の方がたくさんお見えになっていたからです。当館は町外の方にも広く利用していただこうと、開館当初からどなたでも図書館カードが作れます。そんなことから、新規の利用者が増え、感染防止のため3月7日から3月末まで臨時休館にした経緯がありました。その後も、4月の緊急事態宣言が発令されたときは、やはり休館し予約者への貸出のみを行ってきました。緊急事態宣言解除後は、他の図書館もそうだと思いますが、日本図書館協会が作成した「感染拡大予防ガイドライン」をもとに考えられる対策をとりながら開館をしてきました。利用者の方へは手指の消毒や、マスクの着用と短時間利用のお願い。館内は常に窓を開け換気を行い、キャレル席も2人掛けのところを1人掛けにし、使用後は除菌の徹底を実施しています。館内の見回りを行い、学生が密になって話をしている時は注意もします。返却された本は、除菌後一定期間を置き棚に戻しています。

 そんな中での、今回の緊急事態宣言発令です。茂木町においても感染者が増えていました。でも、今までの予防対策を徹底し、また、新規で利用をしたい方につきましてはご遠慮いただき、開館時間も短縮するなどして開館に踏み切りました。職員もより一層の除菌作業を行っています。

 土日には、子供たちが親御さんと一緒に訪れ、たくさんの本を借りていきます。自宅で本を読み合う親子の様子が目に浮かびますが、ふみの森でゆっくり本を読み合う時間が早く来ることを願うばかりです。     (森の番長)

 昭和61年8月4日、5日未明にかけて降り続いた雨により、町の中心部を流れている逆川が氾濫し市街地のほとんどが水没するという大水害に見舞われました。当時町内に住んでいた私は、自宅の2階で大通りが川のように水が流れるさまを見て一夜を過ごしました。5日の朝は雨は上がり真っ青な空の下、水が引いていくのを見ながら茫然としたものでした。誰もが、これからどうなるのだろうと不安な気持ちでいっぱいだったと思います。

 それからは、片づけの日々です。道路の端には、各々の家から出された災害のゴミ。そして防疫のためのクレゾールの匂い。

 役場の庁舎も1階部分は水没し、職員は災害調査や片づけ、災害の対応に追われました。全国からたくさんの救援物資や義援金、応援も頂きました。

 災害から10年、茂木水害を誰にでも分かりやすいようにマンガで伝えようと「茂木水害をマンガで残す会」が発足、当時茂木高校美術部員たちが卒業後も制作に携わり、7年の歳月をかけて平成15年にマンガ「もてぎ大水害」が発刊されました。水害から35年。この災害の教訓を後世に伝えるために、残す会ではマンガの再販と原画展を計画しました。現在、ギャラリーふくろうで『マンガ「もてぎ大水害」の原画展』を開催中です。茂木水害をこれからも伝えていくことも、ふみの森の役割だと考えます。                  (森の番長) 

2023年 (令和5年)
3月21日(火)
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