森人のつぶやき
今日6月30日は、町の中にある八雲神社の「輪っくぐり」の日です。本来なら、「茅(ち)の輪(わ)くぐり」って言うんでしょうが、茂木っ子は昔から「輪っくぐり」って言っています。夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)。霊力を持つ茅がやの輪をくぐり、夏の暑さに負けないように参拝します。子どもの頃は、浴衣を着て友だちと出かけたものです。夏休み前の一大イベントでした。人ごみの中、まずは輪をくぐってお参りに。お参りはそこそこ。参道の両側に並ぶ夜店に心が躍る。電球の灯りに映るかき氷の鮮やかなシロップの色。焼きそばのソースの匂い。握りしめたお財布。下駄の音。ワクワクした思い出がいっぱいです。
子どもの頃から、「輪っくぐり」の日に雨が降ると、夏の「祇園祭(お祇園さん)」には雨は降らず、お天気ならば「お祇園さん」は雨だと聞かされていました。本当かどうかは、正確にはわかりませんが、「お祇園さん」に雨が降ると、そういえば「輪っくぐり」がお天気だったからな。と納得していました。いつ頃からの言い伝えかわかりません。こんな地域に「昔からある言い伝え」や「地域あるある」を掘り起こすのも面白いなと考えるこの頃です。
今日は雨です。今年の祇園祭は中止になりました。 (森の番長)
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ふみの森もてぎ叢書第2集「精選 ふるさとの詩歌 日本〈文芸・歌謡〉詞華集」を刊行しました。「ふるさと」を重要なテーマとしているふみの森もてぎ。第2集は、『古事記』『万葉集』などの昔の歌から近代の文芸や歌謡に至るまでのたくさんの詩歌の中から「ふるさと」に関する作品を選び、1冊の本にまとめたものです。
この本は、前館長を中心にふみの森もてぎ図書館の蔵書を資源として、そこから図書館の検索技法で作品を探し出し編集したものです。「図書館が受け身でなく主体的に発信することも図書館の役割の一つである」という前館長の言葉。受け継ぐ森人たちも、心に刻んでいかなければ…。 (森の番長)
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森のめざめから2週間が過ぎた。しんと静まり返っていたふみの森が少しだけ明るくなった。利用者の方からも「始まってよかった」とお声をかけていただき、森人たちもうれしく、生き生きと仕事をしている。まもなく町民ギャラリーでの展示も始まり、皆様にまた違う角度で楽しんでいただける。
ふみの森もてぎは、開館当初からリアルを大切にしてきた。訪れた方は、本に触れ、手に取り、読みたい本を選ぶ。それを森人が手渡しで貸し出しをする。
今、新型コロナウイルス感染症予防対策で、テレワークやネット通販、無人レジなど人を介さないことが推奨されている。就活や大学の授業もネット上。パソコンの操作一つで、家にいながら品物が買える。リモートで会議や友人たちとの飲み会もできる。確かに便利だ。感染のリスクも減る。でも・・・。
ふみの森もネットで本の検索や予約ができる。でも・・・。リアルに触れて本を探したいときもあるだろう。そこに、新しい本との出会いや発見があるからだ。友人と一緒に杯をかたむけたいときもあるだろう。そこに、人と人との触れ合いがあるからだ。
ウイルス感染の不安の中、ICTの活用が増えてくることは間違いない。その中で、ふみの森もてぎは、ICTを上手に活用しながら、今まで大切にしてきたリアルも忘れずに進んでいこうと思う。(森の番人 改め 森の番長)
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