ふみの森もてぎ落成式

 平成28年7月15日、「ふみの森もてぎ落成式」が行われました。元禄16年(1703年)創業の酒造蔵元ほか、隣接する1900坪の土地に、町有林材をふんだんに活用した「まちなか文化交流館〈ふみの森もてぎ〉」の落成です。棟札によると弘化3年(1848年)という仕込み蔵の梁や柱を活用した“ギャラリーふくろう”に設けられた式典会場には、来賓および招待者、関係者など総勢120名が顔を揃え、玄関前で行われたテープカットまで、茂木町の新しい文化拠点のスタートをお祝いしました。

【古口達也町長による式辞】

宝探しinふみの森

 7月17日、ふみの森もてぎグランドオープンの翌日、図書館には朝からたくさんの子供たちの元気な姿でいっぱい。「宝探しinふみの森」と題されたイベントが開催されました。主催したのは「なでしこの会」で、ふみの森もてぎを支えるサポーター組織の「ふみの森の仲間たち“こだま”の会」に登録しているボランティア団体です。

 

 冬隣(ふゆどなり)

 晩秋のこの季節は、冬がすぐ近くに来ているという意味で「冬隣」とも呼ばれます。(もっとも今年はつい先日54年ぶりという早い降雪があり、冬隣どころか「冬の乱入」という趣でしたが…)冬隣は俳句の季語としてつかわれ、歳時記をひもとくと「冬隣裸の柿のをかしさよ」(坪内逍遙)「押入の奥にさす日や冬隣」(草間時彦)といった句が見られます。また、歌の好きな方(歌謡曲ファン)なら、ちあきなおみが歌った佳曲「冬隣」(吉田旺作詞、杉本眞人作曲)を思い出されることでしょう。愛する人に先立たれた女性が、晩秋の夜更け亡き人を偲ぶ思いを歌い上げた作品で、「地球の夜更けは淋しいよ」というサビが耳に残ります。 

日本の歌謡曲といえば、それはとりもなおさず昭和歌謡なのですが、ちあきなおみの「冬隣」が収められたCDアルバム『伝わりますか』はまさに昭和も末の1988年(昭和63)に発売されました。ふみの森もてぎ図書館では、このアルバムの主要な曲が入っている『ちあきなおみ大全集』(テイチクエンタテインメント)を視聴覚資料(CD)として利用に供しています。1992年(平成4)以来、一切の音楽活動を停止して表舞台に立つことなく、今や伝説の名歌手ともいわれるちあきなおみの歌声を聴くことができます。 

ふみの森の図書館のCDコレクションは現在863点です。音楽のCDは、クラシック、ポピュラー、ジャズ、ロックから、日本の歌謡曲、フォーク、Jポップ、童謡唱歌、邦楽に至るまで、幅広く集めています。嵐やAKB48のCDもありますが、レンタルショップとは違うので最近のヒット商品は余り多くはありません。戦前戦後の昭和歌謡の作曲家や歌手のCDがずらりと並んでいるのを見た方から「ずいぶん古いものが多いね」といわれたことがありますが(全部、新品です!)、それは歌謡曲に限らずあらゆるジャンルを通じて音楽文化の歴史を見渡せるような収集を心がけているためです。音楽はまさに人類文化の精髄ともいえる芸術分野であり、図書館はそれを多くの人に伝達する使命をもっているのです。 

実はふみの森のCDは音楽だけではありません。日本の代表的な話芸で、笑いや人情で私たちを楽しませてくれる落語、そして録音図書ともいわれる童話・小説・詩集などの文芸作品の朗読、これらのCDもかなりの点数があります。「最近、歳のせいか本を読むのが億劫でね」とか「老眼で小さな活字の本はつらいわ」という声を聞くことがよくありますが、落語や朗読のCDで「耳からの読書」ができますので、こちらもどうぞご活用ください。 

なお、CD、DVDについては予算に限りがあり、図書のように常時購入をするわけにはいきません。そのため購入リクエストはお受けしていませんが、ご希望は選定時に参考にさせていただきます。また、CDの貸出は資料保全の観点から来館利用に限定しており、図書館の相互貸借の対象外としています。したがって他館のCDを借り受けて提供することも当館では行っていませんので、この機会にお知らせしておきます。

2021年 (令和3年)
4月15日(木)
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