〈2〉名前の由来 

 「ふみの森もてぎ」という施設の名称について、茂木町民のみなさんにはこれまで何度か説明する機会がありました。なかには「もう耳タコ」という方もあるかもしれませんが、このページをご覧の多くの方々に、あらためて名前の由来をお伝えしたいと思います。

 この施設の大きな役割の一つは、「茂木の歴史と文化」を今に伝え、それを町内外に広く発信することです。また、施設内の図書館は「書物」を中心とした資料により、茂木はもちろんのこと、人類の歴史と文化にふれられる場でもあります。歴史の「史」、文化の「文」、書物の「書」はすべて訓読みで「ふみ」と読みます。 

茂木は里山の豊かな森に囲まれた町です。施設は町有林の木材をふんだんに使用した「木の建築」で、森のイメージにふさわしいものです。ここではたくさんの「ふみ」が豊かな森となって、訪れる人に恵みや安らぎをもたらしてくれるはずです。このような意味合いで公募作品のなかから「ふみの森もてぎ」を選定しました。

 

ふみの森は、施設各部にも森にちなんだ愛称が付けられています。ギャラリーは森に棲む鳥で、西洋では知の象徴とされる「ふくろう」、南に面した町民ギャラリーは森に射し込む日光から「こもれび」、体験交流スペースは明日への希望を込めて森の樹木「あすなろ」と名づけました。

 

カフェ「ラ・パンセ」はフランス語la penséeで、花の「パンジー」と、「思い、思索、思想」の二つの意味があります。ちなみに17世紀フランスの科学者・思想家パスカルの著作『パンセ』はこの語の複数形です。森に続く野の花と、図書館で思索を深めることの両方をイメージしています。

 

最後に図書館、これはずばり「ふみの森もてぎ図書館」と呼んでください。図書館内の子ども図書室「ゆずもんち」は、町のゆるキャラゆずもが子どもたちを迎えてくれる「ゆずもの家(うち)」という意味です。

 

皆様のふみの森もてぎへのご来館とご活用を心から願っています。

 

2024年 (令和6年)
12月3日(火)
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