人間を含め地球上の多くの生物は、"体内時計"を持っている。月の満ち欠け、潮の満ち引き、数十年単位のサイクル…。様々な時間軸・空間スケールで展開する生物たちの多様なリズムと、その解明に挑む研究法を紹介する。

内容:48年周期で咲いて生まれ変わるタケ 陶山佳久著. 月の満ち欠けとオオミズナギドリの行動変化 山本誉士著. 潮をよむ虫 佐藤綾著. 時を測るミツバチ 渕側太郎著. 体内時計の回るスピードの違い 原野智広著. 多振動子系としてみた植物の概日時計システム 福田弘和著. 短日植物イネが夏至の頃に花芽形成を起こす!? 井澤毅著. 開花季節の調節機構における気温の記憶 工藤洋著 永野惇著. 季節性の違いによって生じる冬尺蛾の種分化 山本哲史著. 夜咲きの進化 松本知高著. 数理学的アプローチから解き明かされる植物の巧みなデンプンマネジメントとリズムの役割 佐竹暁子著